Tampereより。

 

  

 

 ラップランドから、夜行列車でタンペレに向かいました。ヘルシンキ行きの夜行列車を早朝途中下車しました。

 

 早朝5時の寒空の下。タンペレには、すでに紹介していただいた作家方が、満面の笑みで待っていてくれました。手には日の丸と「H + H」(フィンランドのご主人がつけた私たち夫婦の愛称。”ホー、ヤ、ホー” ヒロハル&寛子)

 

 またしてもなんと温かい人たち。

彼女たちとはそれから素晴らしい毎日を過ごすこととなりました。すごい力を持った作家と親密になれて光栄です。

 

 ラップランド以降の私の活動をご報告いたします。

 

 

 

 タンペレはフィンランド好きの人たちにはたまらない人気の街。

繊維、靴、軍需産業で栄えた街。いまは赤レンガの元工場が、美術館などにレストアされ、「大きすぎず、小さ過ぎない街」の美しい彩となっている。

 

 

 

 

 

 

 

  ここで、友人の作家さんからアパートを借りさせて頂けることになりました。無償です。

 いつも気遣ってくださり、あちこち案内していただいて、タンペレにはすぐになじむことが出来ました。(最初はラップランドとの違いに面食らいましたが。)

 彼女はパートナーの素敵な男性と華麗なアルゼンチンタンゴを披露してくれました。ついでに私もジーパンとトレッキングシューズで、華麗なるステップを披露(謎)。ダンスホールはムード漂う古い赤レンガの建物。

 オープニングパーティーに一緒に行ったり楽しい時間はあっと言う間に過ぎていきました。

 

 

 

 

 ど、どうしよう!!人が人が!!

 長いラップランド滞在が、私を人間恐怖症にしてしまったのでしょうか???

 

 つかれるわ、街は・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか全て写真が右に傾いてますなあ・・どうやら寒いとそうなる傾向があるような・・面倒なので修正はしません。

 

 

 

 この時はまだ2月初旬。ラップランドでは考えられないことですが、タンペレでは雪が解け始めていました。

 湿り気のある“おから”のような質感の路上の雪。滑りやすい地面。

 急ぎ足の人、ひと、ひと・・

 

 

 

 

 

 

  のーんびりごろごろさせてもらいました。居心地最高~(身分不相応)

 

 

 

 

  タンペレを一望。窓からの眺めも最高です。

 

 

 

 

 壁にはたくさんの絵画・彫刻が飾ってありますが、その質の高さと選択眼には脱帽、と思っていたら、ほとんど彼女の作品でした。ちょー、ハイレベル・・・

 

 

 

 

 

 

 

 オープニングパーティーに。

 

 

 帰り道。

 

 

 

 恋人たちの願掛け。(ムダなことを!)

 まあ、私はいつもロックがかけられてますが。私の絵画教室の人生の大先輩の奥様方曰く・・「結婚は人生の牢獄!」だそうです。鍵付きは当然。

 

 

 

 かつては屋外だったところ(中庭)を屋内カフェにリノベーション。

外壁が内壁となり、ガラスで覆われていてモダンでありますなあ。

 

 

 学生さんが毎年飛び込む橋の上~。まあ、道頓堀もそうだといいのですが。今年の阪神はダメみたいですなあ。

 

 

 

 忘れられない、夜のお散歩・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今見ると、じんわりと心に沁みる情景だと思えますが、この時期は未だ、ラップランドのやさしい人たちが忘れられず複雑でした。

 でも、タンペレの夜景も、今にしてみれば本当にやさしい。

 

 いい人たちと知り合えたからこそ感じられる気持ち。感謝を忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 タンペレにきたら、カウパハリと教会と美術鑑賞。

 ヴァ-プリッキ(ミュージアム)にまず行きましょう。少し離れにも私設美術館、ギャラリーなど、趣ある美術施設があります。知り合いの工芸家の作品も堂々と展示されております。 

 (日本料理には手を出さないように。)

 

 

 中では、いい展覧会がやっています。

 美術・工芸などの企画展、ホッケーの歴史、おもちゃの歴史、タンペレの産業歴史、自然、また、戦争の痛ましい歴史など。幅は広いですが、こじんまりとしていていいミュージアムだと思います。なんどもいきました。

 

 

 

 

 タンペレの大聖堂。ここは必見。新しいけどヒューゴ・シンベルグ(フーゴ・スィンヴェリ)の壁画は圧巻です。

 建築様式的にもかなり特殊で、壁画とあいまって訴えてくるものに説得力があると思います。

 

 

 

すっかり我が家気分で不相応な毎日を送らせていただきました。

 

 

 

 

 おお!ここにも!フィンランド名物が。(やはり手すりは鉄むき出し。)

 

 

 助走を付けて一気に!! うそです。現地人でもしません、そんなこと。

 本気になさらないように!!

 

 

 

 すばらしいお友達が出来ました!!またすぐ会いに行きます。次はダンスパーティーでお会いしましょう。 スパンコールのステージ衣装を用意しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

Roselli!!

 

 

 ロセリ。あの(どの?)ナイフメーカーのロセリです。語らせるとうるさいので、そこそこに見てやってください。典型的なラップランドハンティングナイフの伝統的理想を、独自のハイカーボンスティールでイノベーション。う~ったまらん!

 

 

 感動の出会い

 木彫に欠かせない愛用のフィンランド・ハンドメイドナイフ、ロセリのファクトリーに行きました!! 素朴な道具としての機能美に魅せられていましたが、あるとき、ラップランドでお世話になったテイヨさんに「ぜひヘイモに会いに行くべきだ! ”男が使う道具”がどんなものであるべきか、彼は教えてくれるはずだ!」と言われ、本気に。

 「行くでやんす!おいらも男でやんす!!」

 ちなみにテイヨさんは有名な外科のお医者さん。スウェーデンで活躍された後に、定年でラップランドに帰ってこられたのですが、そんな彼曰く、「刃物は人間の発明の中で最も尊いもの」だそうです。人の心の持ちようで、人を助けることも、殺すことも出来てしまいます。しかしその切れ味がいい加減なものでは、殺すことは出来ても助けることは出来ません。

 職人の真摯な心が機能美を生み、普遍的な価値をつくる。納得!

 

 それから機会をうかがうことひと月、恐る恐るロセリのファクトリーへ問い合わせると「じゃあ、明日おいで!」。約束の待ち合わせ場所に着くと、なんとヘイモロセリご本人が車でお出迎え!

 

 え~、私とロセリナイフとの出会いは・・ 

 語り始めると長くなるので、このへんで・・

 

 

 

 年代もののシンガーミシンが現役でロセリのシースを作っている!いやはや、全てに感動です。

 

 

  ヘイモ・ロセリご本人の手を撮らせて頂きました。分厚い手です。

自ら工房を案内し、私のためにナイフのハンドルの長さをカスタムした一品物を用意してくださいました!!

 「これ一本ででっかいムースでも解体できるよ。」

 こんなおいらのために・・感動でげす!! もっとも、でっかいムースなんか仕留められませんが・・

 芸能人などには全く持って興味のない私ですが、この日はアイドルを追っかけまわしてるどうしようもないおっさんの気持ちがよ~く分かる一日でした・・

 握手してもらったこの手は一生洗いません!!      (うそ)

 

 

 

 

  名刃工の手による至高の逸品により生み出される、まぬけな木片の数々。

  まあそのうちゲージツ品になるでしょう。それまでごかんべん・・

 

 興奮も覚めやらぬまま、ファクトリーから帰ってレジデンスのオーナー(というより、ほとんどフィンランドでのお母さん)に、「おれ、おれ、あのヘイモ・ロセリに会ってきたよ!」と報告すると、「あんた、そんな片田舎の聞いたこともないような場所へどうやって行ったの!? 私たちでもどうやって行くか分からないよ。まあ・・楽しかったんだねえ・・」と半ばあきれられてしまいました。 

 

 

 

 

 

 いい加減もう寝なさい!!

 

(この辺りから、私は自身を”貴族”と称し、他のみなさんをXXと呼び蔑むようになりました。やはり、環境は人を作るのですね。)

 

 

Tusen takk for dear friends, ありがとうM.Aさん!!

2017、あたらしいBLOG書き込もうと一念発起!! 今年のノルウェー個展は個人的には特別な機会となります。これからぼちぼちかきますのでBLOG2017のコーナーを御覧下さい!

 

 

 

2015 7~9月、はしばらく休めていたノルウェーでの個展企画など美術活動を展開中です。ムンクの研究はわたしの生涯のものですが、現在はなにより、ノルウェー高地の森林限界地域の自然環境の取材を行っております。予期せず決死の活動になってしまっておりますが…冗談抜きに死ぬところでした…  詳しくはBLOGのJotunheimenの項目を御覧下さい!!

 

 

 

2014 7~8月、今年のフィンランドでの美術活動を終え、日本にかえって来ました。 全長8mの巨大な絵画を描き上げてきました。 詳しくは後日BLOGで!!

2010-2011 Works in Finland Virrat16,17がいまさら完成しました。よろしければ御覧ください。

                               

 2011年、北欧ラップランドでの写真展を終え、フィンランド内陸部の湖畔の美しい村で、制作と展覧会、また、国際的なアーティストたちとの刺激的なワークショップを終えました。

 現在は、憧れであった、ノルウェーのハルダンゲフィヨルドに面するオールヴィクで、なぜか楽しいオランダ作家たちと、興奮に満ちた日々を過ごしております???

 『厳しい冬を知らずして、北欧の美術は語れない』との思いで、氷との格闘からスタートした私の留学でしたが、春には現地の誰より薄着になれるほどタフになりました。

 冬から春、夏へと急激に変化する北欧の気候には、ただただ圧倒されるばかりです。 

 すっかり報告が伸ばし伸ばしになっておりますが、私の体験していることを少しずつご紹介いたします。