わすれられない夕景

 

この日は特別な日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日は心配事があって、気持ちがとてもふさいでしまっていました。

 

 

 

 

 

 

  

 でも、オーロラの出る日が、朝の空模様や気温の感覚で見極められるようになったのと同じように、わたしには、この日の夕陽がとてもきれいになることが分かりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで、夕方の散歩に出てみることにしたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 わたしの奥さんは、そのとき私たちのところに滞在されていたご両親と一緒に、少し前を歩いてゆきました。

 わたしはどうしても考え事をしたくて、一人遅れて歩くことにしました。

 奥さんに、親子水入らずになってもらって、わたしは私で、自分の家族のことを思いたかったのです。

 

 

 

 

 大阪では見ることの出来ない、大きく開けた空の色は、一秒ごとに色彩を変えてゆきます。

 

 

 

 わたしも昔、まだ羽曳野が美しかったころ、家族で夕陽の散歩をしました。

まだ、3歳くらいのころ、空が紫色に染まる日が、毎年夏に何度かありました。みんなでそんな紫色の幻想的な色彩の中を歩いたことが忘れられませんでした。

 だから、わたしは空が紫に染まる特別な夏の夕方には、家族のみんなでそろって散歩に行こうとせがむのでした。

 

 みんなはそれほど暇ではありませんでしたから、たいてい簡単に却下されてしまいましたが、それもあってか紫色の空の日になると決まって、家族との楽しい思いを共有したくて、ダダをこねたことを今もよく覚えています。

 

 

 少し前を散歩する、わたしの奥さん親子の姿。昔のわたしも、ちょうどこんな感じだったのでしょうか。

 

 

 

 

 

 湖へ出れば、太陽の沈み行く先が見渡せます。

 

 

 

 

 

 

 

 わたしは、そんな塞いだ気持ちの状態でしたので、いろんな家族のことを、一度に思い出してしまいました。

 

 フィンランドでの全てのことが順調で、やさしい人たちに囲まれて、そして、今も麗しい情景に浸っています。

何もかもが全て想像を超えたすばらしい毎日。でもわたしも、わたしの国で、わたしの家族を持ち、そのことを思い考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 気がつくと、奥さんが横にいてくれていました。このときほど、共にここにいることを嬉しく思ったことはありませんでした。心からありがとう、と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日は特別な日

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしていつもの深い青い色に、すべて染まってゆきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 年代もののスプーン

 釣り好きの私のために、ご主人が「これ、使えや。」と出してくださいました。

 古い古い、木箱に入っておりました。

 

 

 

 

 おお、ハイロー!!、と、なんだっけ、なんとかフレックス!?こやつらはいまだに販売されているスウェーデンのブランド、アブ社のルアー。アブのアンバサダーと言うリールはみんなの憧れでした。80年代で2万円~5万円くらいはしてましたから、とても子供の買える金額ではありませんでした。

 この左のしゃくれ顔のプラグ、ハイローは、子供時代、あこがれてもあこがれても手が出ない高級ブランドのアブ社製品の中で、最も象徴的な変り種でした。リップと言う先端の金具の角度を変えると、水に深く潜ったり、表層だけを泳いだり、とルアーの活動域を調節できるのです。それで、High-Low。

 このルアーが有名だっただけに、各社から、デザインを真似たルアーが出てきましたが、この「しゃくれ顔」なんでこんな・・・と思ってましたが、ひょっとすると、ハウキ(ノーザンパイク)をもじったデザインなのかも・・・愛嬌ある感じがそれっぽい。そう思うと、なんともいとおしい!!

 

 

 

 

 これは・・・すごい掘り出し物です。おそらくはフィンランド製の伝統的なスプーンでしょう。なんと銅製で重く、しかもでかい。モノとしての存在感が強く、文化的なものを受け継いでいるようで、無くしてしまう事がコワくてとても使う気にはなれませんでした。また、この時点では、私は、フィンランドと言えばラパラ!!と思っておりましたので、プラグで釣る事しか眼中にありませんでした。

 

 そして、思えば私はスプーンを使って楽しいと思ったことが今まで無かったことに気付きました。しかも、こんな無骨な年代もののスプーンで釣れるとは思えなかったのです。

 

 しかし、うつくしい造形ですけどね。

 その後、この様な伝統的スプーンを探しましたが、一部の店の片隅にしか見ることがありませんでした。ウィードガード(根掛りしないように、針先に引っかかり防止機能がついたもの)の仕組みが面白いものなど・・・

それぞれ、「ほんまにこれで釣れんの???」と言うようなおもろいもんばかり。

 

 

 

 

 

丸めのティアドロップ形。しかし、前後のデザインが通常の逆!!どんな動きをするのでしょうか?  

 

そののち、ノルウェーに移ってから、川でのマス釣りで、いやというほどスプーン道の魅力に陥ることになりました!! ノルウェー産、肉厚スプーンはすごくカワイイです。(ヘンタイ的)

 

 

 

 

Tusen takk for dear friends, ありがとうM.Aさん!!

2017、あたらしいBLOG書き込もうと一念発起!! 今年のノルウェー個展は個人的には特別な機会となります。これからぼちぼちかきますのでBLOG2017のコーナーを御覧下さい!

 

 

 

2015 7~9月、はしばらく休めていたノルウェーでの個展企画など美術活動を展開中です。ムンクの研究はわたしの生涯のものですが、現在はなにより、ノルウェー高地の森林限界地域の自然環境の取材を行っております。予期せず決死の活動になってしまっておりますが…冗談抜きに死ぬところでした…  詳しくはBLOGのJotunheimenの項目を御覧下さい!!

 

 

 

2014 7~8月、今年のフィンランドでの美術活動を終え、日本にかえって来ました。 全長8mの巨大な絵画を描き上げてきました。 詳しくは後日BLOGで!!

2010-2011 Works in Finland Virrat16,17がいまさら完成しました。よろしければ御覧ください。

                               

 2011年、北欧ラップランドでの写真展を終え、フィンランド内陸部の湖畔の美しい村で、制作と展覧会、また、国際的なアーティストたちとの刺激的なワークショップを終えました。

 現在は、憧れであった、ノルウェーのハルダンゲフィヨルドに面するオールヴィクで、なぜか楽しいオランダ作家たちと、興奮に満ちた日々を過ごしております???

 『厳しい冬を知らずして、北欧の美術は語れない』との思いで、氷との格闘からスタートした私の留学でしたが、春には現地の誰より薄着になれるほどタフになりました。

 冬から春、夏へと急激に変化する北欧の気候には、ただただ圧倒されるばかりです。 

 すっかり報告が伸ばし伸ばしになっておりますが、私の体験していることを少しずつご紹介いたします。