北欧 ノルウェーの水辺
私にとって、水辺の生態系は創作のインスピレーションの要となっている。
ノルウェーの緊張感ある水景、大気の透明感。日本の冬の空気と似ている。
沼や湖の生命に対する畏敬の念、それらを取り巻く空気の香りや、色彩。弱い北欧の陽光が生み出す情景美は、切ないような繊細さを醸し出しながら、厳しく本質を突き付けてくるような力強さを内在している。ソリッドで力強い実在感。
言葉にすると何かどこかずれてしまうのだが、これは幼いころから変わらない、私の感性の求めるものと共鳴し続けてきた。
2020、ヘルシンキでの個展が終了しました。
2年がかりのプロジェクトで、ずっとそれだけに掛かり切りでしたが、ついに終わってしまいました。
関係者の皆様や、強力にサポートしてくれた親友たちに、あんな気持ち、こんな気持ち、色々お伝えしたかったのに。いつもそうですが、済んでしまうとあっという間。
こんな成功した展覧会はなかなか経験できるものじゃない。
何度も繰り返し来場してくださったお客様、遠い国から深く感謝申し上げます。
そして、親友たち、また近く、次の機会を待っててください。
特にいつも親のように心配してくださっているオリさん、レエナさん、エイラ、アンティさん、カアリナ、ヘイッキさん、お体を大切に。
トゥッカ、パイヴィさん、素晴らしい友情をありがとう!!
2011年、北欧ラップランドでの写真展を終え、フィンランド内陸部の湖畔の美しい村で、制作と展覧会、また、国際的なアーティストたちとの刺激的なワークショップを終えました。
現在は、憧れであった、ノルウェーのハルダンゲフィヨルドに面するオールヴィクで、なぜか楽しいオランダ作家たちと、興奮に満ちた日々を過ごしております???
『厳しい冬を知らずして、北欧の美術は語れない』との思いで、氷との格闘からスタートした私の留学でしたが、春には現地の誰より薄着になれるほどタフになりました。
冬から春、夏へと急激に変化する北欧の気候には、ただただ圧倒されるばかりです。
すっかり報告が伸ばし伸ばしになっておりますが、私の体験していることを少しずつご紹介いたします。